環境に配慮した技術
当社はストレッチブロー成形機のリーディングカンパニーとして、創業当初から、安全で便利なプラスチック容器を普及する事業を進めてきました。
現在世界中で議論されている廃プラスチック問題についても、プラスチックを生業とする企業の社会的使命として、古くからリサイクルを始めとする環境配慮型技術の開発に積極的に取り組んできました。
当社は循環型社会の実現と持続可能な社会の構築に向け、今後も真摯な対応を続けてまいります。
Reduce
ゼロ・クーリングシステムによる材料使用量の削減
ボトル強度を15%程度向上し、ボトル重量を5~10%程度削減する画期的な新技術。
従来と同じサイズ・強度のボトルを作る場合と比べ、PET樹脂の使用量を5~10%削減することが可能。
- 容器品質に妥協することなく最適なプリフォーム設計が可能
- 射出ステーションでの冷却時間は、限りなくゼロ
- 必要なプリフォーム冷却は第2ステーションで行う
- R-PETをはじめ、どのPET樹脂グレードにも対応
- 容器軽量化の可能性がさらに拡大
- http://www.nisseiasb.co.jp/ja/zero-cooling/
Reuse
繰り返し使えるリユースボトルの成形提案
リフィラブル…消費者や販売店において再充填される容器
ウォーターサーバーボトル
累計販売台数は1,000台を超え、世界中で愛用されています。
リユース仕様の飲料ボトル
繰り返し利用が可能なため資源を有効活用でき、プラスチックごみの削減に貢献できます。
環境省主導の実証実験にも参加
ペットボトルリユース実験は、2008年度に環境省とパルシステム生活協同組合連合会などが行った、ペットボトルの再利用実験。
当社からは耐熱仕様のペットボトルを提供しました。
Recycle
リサイクル材料への取り組み実績
当社は1980年代からリサイクルPETへの取り組みを実施しており、業界のパイオニアとして圧倒的な実績を誇っています。
| 年代 | 概要 |
|---|---|
| 1980年代 | リサイクルPET（ペレット材・フレーク材）を使用した成形試験を開始 |
| 1990年代 | 多層容器対応の成形機を開発し、欧州の大手化粧品メーカーに販売 |
| 2000年代 | 東京の国際展示会（IPF2002）に、リサイクルPET100%のボトル成形機（ASB-50MB）を出展 |
| リサイクルPET100%による、洗剤容器成形用のPF6-2B、ASB-50MBを販売 | |
| リサイクルPETによる、トナー容器成形用のASB-70DPHを販売 | |
| 2010年代 | リサイクルPET30%による、化粧品容器成形用のASB-12Nを販売 |
| 現在 | リサイクルPETを活用した2層容器の成形など、新技術を開発中 |
2層成形によるリサイクル材料の活用提案
内側が新品材料のため、食品・日用品など様々な用途に対応可能。また内外装の着色の組合せにより、深みのある美しい外観を実現でき、化粧品など高級用途にも対応可能。もちろん無色2層の場合でも、新品材料と遜色ない透明度を確保できる優れもの。
Renewable
生分解性プラスチック（バイオプラスチック）への取り組み
バイオPBS
バイオPBSは大手化学メーカーが開発した植物由来の生分解性プラスチック。自然界の土中の微生物の力で水と二酸化炭素に分解されます。
一般的にバイオPBSは結晶性が高いためストレッチブロー成形には不向きとされていましたが、当社では独自技術の「1ステップ4ステーション方式」での成形によりボトル化に成功しました。
今後、日用品や化粧品容器として、需要拡大が期待されます。
ポリ乳酸（PLA）
当社では2005年にPLA100%によるボトル化に成功し、同年のIPF JAPAN（国際プラスチックフェア）にボトルサンプルを出展しました。
