ASBは生産の自由度を高める数多くの優れた技術を開発してきました。
ASB
可動式部品を含む特殊な射出金型や二層成形法により、高い透明度の10mm超の厚肉底部を実現できます。出来上がったPET容器は、ガラス容器のような外観です。壁部も厚く仕上げれば、高級感のある化粧品容器に最適です。
肩の射出成形
ASB
市場でのアピールや精密なキャッピングのための特殊な肩形状を持つ容器は、射出キャビティでプリフォームのフランジとして成形することで対応できます。
シャープなエッジ
ASBの4ステーション射出延伸ブロー成形方式(ISBM)は、第2ステーションを利用しプリフォームを細かくコントロールできます。対応金型を使えば、各種材料の他、PETでもシャープなエッジを持つ小型容器の成形ができます。
傾斜ネック
ASB
ネック部が傾斜しているため、哺乳瓶、エンジンオイル、靴磨き、筋肉痛薬など様々な容器で、注入や塗布がしやすくなっています。またこの技術を用いて、ビジュアル効果のある容器を成形することができ、マーケティング促進に貢献します。
スタッカブル(積層可能な容器)
ASB/PF/HSB
底部深く押し込む上底型でブロー成形することにより底部にネック部が収まる窪みが形成されます。これにより容器を積み重ねることが可能になり、保管や輸送時のスペースや積層時の仕切板のような梱包材の節約ができます。
※機種によってはオプション部品が必要になります。
正面のパーティングライン
高い金型精密加工技術によりパーティングラインはほとんど可視化されません。金型のパーティングラインを扁平容器の正面/裏面に位置させることで、取数を増やすことができ、最大80%の生産性向上が望めます。
扁平率の高い容器成形
扁平のインジェクションコアやキャビティを用いてプリフォームを成形することが可能です。プリフォーム温度は扁平の温調ステーション部品(ASB)、プリファレンシャルヒーティング(PF)で調節され、高い扁平率が均等な肉厚分布を維持して容易に実現できます。
シャンパン底
ASB/PF/HSB
金型設計時に考慮することにより、成形機に組み込まれた「上底遅延装置」で、耐圧容器用のシャンパン底が簡単に成形できます。
※機種によっては追加仕様が必要になります。
割型温調ブロー
ASBシリーズの機械では、ポリプロピレンの細口容器を安定して成形するために割型温調ブローが利用可能です。またこの技術を使うことで、厚肉のPET容器・高延伸倍率容器も簡単に成形できます。
ハンドル付き容器
一体型(PF)、後付型/インサート型(ASB/PF)など多様なハンドル容器が成形可能です。プリフォームは温調ステーションでスポット冷却されるなどハンドル装着の理想条件で延伸ブローされ、ハンドル付き容器が安定して成形できます。
オフセンターネック
一般的な家庭用洗剤などのスプレータイプ容器はネック位置がオフセンターです。ASBはこの種の容器成形でも多くの実績を誇り、標準で2:1、特殊対応では7:3と高いオフセンター率の容器も成形可能です。
ネック位置決め装置
ASBシリーズでは容器のネック部を固定して成形するため、ネックの方向性は常に一定に保たれます。PFシリーズではオプションのネック位置決め装置を使用することで同じ効果が得られます。
非対称パーティングライン
ASB/PF
ASBのブロー型精密加工技術により、パーティングラインが通常の対称軸にないブロー型設計ができます。アンダーカットのある複雑な形状の容器でも成形が可能です。
複雑なネック形状/ショートネック
プリフォームの設計は容器ごとにカスタマイズ。既製の形状に制限されることはなく、どのようなネックも対応可能です。(ASB/PF)ASBシリーズの特殊ネックでは最小3mmのショートネックも可能で、キャップデザインの幅が広がり、軽量化も図れます。
サポートリングなし/最小サポートリング
ASBシリーズでは、成形されたねじ山でネックは保持されるためサポートリングは必要ありません。PFシリーズではサポートリングサイズをプリフォームの直径より2mm大きい程度の大きさまで小型化可能です。これにより容器重量が削減でき、またデザイン性も向上します。
容器から容器へのリサイクル
特殊PETレジンドライヤーを使用することで、リサイクル材の利用が可能です。食品以外の容器用途に利用されます。リサイクル材で成形することにより、環境に優しく、エネルギーや材料コストの削減にもつながります。