成形には、予備乾燥された樹脂、圧縮エア、冷却水/チラー水を供給する付属機器などのほか、ユーティリティ(電気、水)設備が必要不可欠です。
当社より直接お求めいただくこともできますが、国内外問わず推奨メーカーをご紹介したり、お客様の要求に合わせ仕様提案させていただくことも可能です。
適切な乾燥機を選定することは、成形する上で最も重要なことです。PETや他の多くの成形材料は吸湿性を有しており、適切な予備乾燥なしで成形した場合、致命的な損失を被ることにもなりかねません。不適切な乾燥機の使用は機械稼働率と容器品質の大幅な低下につながります。
世界のほとんどの地域では、特定の季節、あるいは年間を通して、周囲の湿度によって金型部品に水滴の付着が発生します。このため金型結露防止装置が重要になりますが、必要かどうかは標高や地理的環境、設置環境によります。
MTCは、ヒートセット、アニーリング、PET以外の材料の成形など、特定の処理をする際、様々な金型部品の温度調整をするのに非常に便利な装置です。
PETはたいへん剛性の高い材料で、容器デザインによりますが、賦形するのに、3.4MPaのエア圧力が必要となることがあります。
チラーの役割で重要なことは、射出成形されたプリフォームを素速く除熱し、容器のクオリティと生産性を上げていくことです。
エアタンクは、成形により変動するエア圧力を安定して供給するため、正しいサイズのものを選ぶ必要があります。容器の品質を安定させるためには、エアの安定供給が欠かせません。
圧縮エアは空気中の水分や空中浮遊物質を含んでいるため、ドライヤーやフィルターによりこれらを取り除かなければ成形機や付属機器の故障原因となります。コンプレッサーにそれらの機能が一体化されていることもありますが、別に準備が必要な場合もあります。
機械を正常に動作させるためには、0.7~1.0MPaのエア圧力が必要です。成形機だけでなく、下流工程のパッケージングシステム、リークテスターなどほとんど全ての機器が低圧エアを必要とします。
クーリングタワーは、成形工程全体から発生する熱を除去する最も一般的な方法です。クーリングタワーの水は、チラー、乾燥機、コンプレッサー、結露防止装置などほとんど全ての周辺機器で使用されます。