2016年度入社
技術部 開発課 主任/群馬大学大学院 理工学府 卒業
就職活動中に考えていたのは「ものづくりがしたい」「さまざまな製品を扱いたい」ということでした。漠然と食品メーカーや化学メーカーを見ていた中、たまたま大学の合同説明会でASBを知りました。ふとブースに立ち寄って話を聞いてみると、「ペットボトルをつくる」会社ではなく、「ペットボトルをつくる機械をつくる」会社とのこと。しかも、条件を変えるだけで、飲料も化粧品もシャンプーも、まったく違う形状や機能のボトルが生まれる。聞けば聞くほど興味が湧いてきて、「ここでならおもしろい仕事ができそうだ」と思えたんです。
私が所属する開発課は、新しい機械を生み出す部署です。機械や金型の設計、動作のコントロール、成形など、いくつかのチームに分かれているのですが、その中でも私が担っているのは、組み立てられた機械を実際に動かし、狙いどおりの製品になっているかを確かめながらブラッシュアップする役割です。
学生時代は高分子化学を専攻していたので、当時はいつもフラスコを手にしていましたが、今はそれが工具に変わりました。それでも材料に関する知識は活かせますしし、見えない変数を動かしながら目指す姿へ近づけていく姿勢は、研究そのものです。考えたことがそのまま形になるとは限らないからこそ、狙いどおりのボトルができたときはうれしいですね。机上の空論ではなく、実際に手に取れる製品として形にできる感動があります。
これだけペットボトルは普及しているにも関わらず「もっとこういう機能を」という難しいご要望が、日々私たちの元に届きます。言われたことにただ応えるだけでなく、そこにプラスアルファをすることができないかを心がけています。
特に今取り組んでいるのは、リターナブルボトルの開発です。基本的にペットボトルを再生するには一度砕いて溶かす必要がありますが、リターナブルボトルはガラス瓶のように洗うだけで再利用できます。何度も使用するためには強度が求められますが、一方で、環境負荷を減らすためにはできるだけ少ない材料でつくる必要がある。しかし、材料を減らすと薄く軽くなり、強度が落ちてしまう……この難題をどう解いていくか。ここは技術者として腕が鳴る、おもしろいところですね。
お客様から「こんなボトルはつくれますか」と、一見すると無理難題に思えるようなご相談を受けることが、本当に多い会社です。そして、最終的にはそれをやりきって実現してしまう。その高い技術力を、これまで何度も目にしてきました。
また、世界を舞台にしているところもASBの特徴です。私自身、2022年、2025年にはドイツの展示会で1ヶ月間、ドイツ以外にも研究開発のためにインドの工場へ何度か滞在しました。英語は決して得意ではありませんが、現地ではこちらのレベルに合わせて分かりやすく話してくれる方もたくさんいます。渡航前は海外というだけでハードルを感じていましたが、実際に行ってみて「自分で勝手に壁をつくっていただけだったんだ」と感じました。
一つは、今手がけている開発をやりきり、製品として市場に出すことです。新しい機械が製品化されれば、ASBの数あるシリーズの一つに入り世界中に展開されていくことになります。その光景を将来見てみたいと思っています。
もう一つは、自分自身がよりレベルアップすること。周りを見渡すと20年、30年と開発に取り組んできた大先輩がたくさんいます。発想力も、頭の回転の速さも、作業スピードも、まだまだ見習うところがたくさんあります。「あんなかっこいい技術者になりたい」と日々思いながら、機械の前に立っています。